本の紹介③『犯罪分析ステップ60』

 

 

夫からのDVについて私は、夫の犯罪者である一面だと以前より考えていました。

 

 

何度注意されても自己中心的なふるまいを繰り返し、いつまでたっても改善できない。

 

 

自分が加害者であるにも関わらず、被害者だという確信をなぜか持っている人。

 

 

何度も何度もDVや追跡行為を繰り返し、そこには良心の呵責など持ち合わせない人。

 

 

 

 

今回の本『犯罪分析ステップ60』は、警察官に向けた本です。

 

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警察官の日頃の活動から、犯罪を予防する活動につなげていくという内容です。

 

 

窃盗などを想定して書かれていますが、本質的にはDVや追跡と同じだと思います。

 

 

 

●自殺と機会、殺人と機会

 

1950年代のイギリスでは、自殺の半分は石炭による一酸化炭素中毒の自殺であった。

 

1960年代になり、一酸化炭素を含まない石油のガスが使用されるようになり、ガス自殺者数が減少した。

 

しかし、ガス自殺が他の自殺に置き換わる様子はなく、自殺者全体も30%減少した。

 

これは、ガス以外の自殺の手段は薬物や首つり等とあるものの、それぞれ欠点があることから、ガス以外の手段を選ぶことなく思いとどまったことを示している。

 

 

また、殺人においても同様の傾向があり、イギリスよりもアメリカの殺人は8.5倍程度高く、銃やけん銃の入手のしやすいアメリカでは比較的容易に殺人事件が起きる傾向にある。

 

 

 

●80-20ルール

 

理論上あることの20%が結果の80%の原因である。全体の80%の数が、20%の組織が占める。

 

 

 

●再被害化に備える

 

一部の人たちが繰り返し被害に遭っており、被害者の4%が全犯罪の約40%を経験。

 

 

再被害化は、家庭内暴力・性的暴行・侵入盗等を含む、多様な犯罪で発生。

 

 

しかも、再被害は最初の事件直後に発生(1週間以内)している。

 

 

 

●再被害化の2つの根拠

 

①ブースト根拠

 

 

犯人が最初の犯罪で成功した経験から、他の犯人の犯罪に至らせる。

 

 

つまり、一度被害に遭ったことが、次の被害を呼ぶ。

 

 

 

②フラッグ根拠

 

多様な犯罪者について、被害を受けた標的からの魅力と脆弱性

 

 

例えば、暴走族が魅力的に感じる車の所有者は、何度も被害に遭いやすい。

 

 

 

●ほかの犯行者の関与

 

⑴犯罪者だけでは犯行は起こらない

 

 

⑵犯行をサポートする機械構造がなければ、人は犯行できない

 

 

⑶機械構造を変えることで劇的に問題を軽減できる

 

 

 

 

印象に残った点をざっとあげました。

 

 

 

そもそも私は標的にはなっている訳なので、再被害化しやすい状況にあります。

 

 

さらに、『子ども』という魅力的なものを持っているため夫から見たフラッグもあり。

 

 

 

本書の理論としては、犯罪の機会をつぶすことで再被害化を防ぐ効果がある。

 

 

つまり、私に接触できる手がかりをつぶすこと。

 

 

わずかな手がかりをつぶすことで、さらなる執拗な追跡に発展すると思ってましたが。

 

 

逆だったのかもしれません。

 

 

だったら、つぶしてみたいと思います。

 

 

 

令和2年8月19日 白雪

 

#DV避難 #犯罪 #追跡